スマイルアップ中学生(学習・生活支援サポート)事業
入会歴5年 Nさん(70代)
東村山市シルバー人材センター
中学1年生を対象とした学習を中心としたサポート事業。中学への進学時につまずきやすい、数学と英語を教えている。事業では、学習面だけでなく、子どもの自己肯定感を育むことを重視し、安心して発言できる環境づくりや子どもたちの興味関心を高める雑学の時間なども設けている。
東村山市シルバー人材センターで子どもの学習・生活支援事業に携わるNさん。自主事業を始めた理由や、今後目指したいことについて伺いました。
入会のきっかけは地元に少しでも貢献したいと思ったからです。私は65歳まで43年間教師をしていました。そのほとんどは小学校での勤務でしたが、中学校でも英語を数年間教えたことがありました。また、35歳のときには、米国バージニア州の子どもたちに日本語を教えました。退職後何をしようかと考えた時、これまで地元に何も貢献できていないと気づいたのです。そこで、シルバー人材センターに「おさらい教室」という小学生向けの学習支援事業があることを知り、入会を決めました。
事業を立ち上げた理由は2つあります。1つは「おさらい教室」に通う小学生の保護者からのご要望。もう1つは、私自身が教師としてやり残してきたことに取り組みたいという気持ちがあったからです。それは、学校に馴染めない子どもたちのサポートです。そこで、この事業を単に学力を付ける場ではなく、子どもたちに自信と安心感を与えられる場所にしようと「スマイルアップ中学生」という事業名にしました。一人でも多く、学校生活を楽しく過ごせる子が増えるようにという思いがあります。
これまで、中学生向けの事業ができなかったのには、講師不足という事情があります。中学生への学習指導となると難易度も上がるため、講師に手を挙げる人が少ないのです。さらに当事業では、子どもたちの「第三の居場所」となる目的を理解し、同じ志をもってくださる方でなければなりません。講師探しは難航し、事業開始の直前になっても決まりませんでした。しかし、ギリギリでとてもいい方に巡り会えたのです。その方に感じる将来への可能性を信じ、一緒に事業を行うことを決意しました。
新しい交友関係ができたというのが一番大きいですね。「おさらい教室」の講師陣やこの事業に関わる方々と意見を交わすなどして、新たな人間関係が構築できました。
現役時代の仕事をリタイアすると、日常的に交流できる人が少なくなります。そうした中で、同じ目的に向かって一緒に活動する仲間ができるというのは、とても嬉しいことです。
まずは「スマイルアップ中学生」が、子どもたちの心の拠り所となれるように努めたいと思います。学校生活に悩む子どもたちへの支援は、行政や教育委員会でも力を入れているところです。私たちの活動が、その一助となればと思います。そして、この事業がこの先も継続していけるよう、同じ志をもった仲間が増えることを期待しています。
60歳を過ぎても教育にたぎる情熱をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に活動しましょう!
この事業は、長年実績のある小学生向け学習支援事業「おさらい教室」のノウハウを活かして、新しく中学生向けに立ち上がりました。立ち上げにあたって、講師陣が議論を重ねながら進めていたのが印象的です。事業ではタブレット端末を使った授業も行います。講師側がタブレットの操作に不慣れではいけないので、今後はセンターで活動するパソコン教室班の講師会員に指導をしてもらうなど、センター内での事業展開も考えているところです。この事業をきっかけに、会員それぞれが以前にも増して積極的に活動されていて、とても嬉しく思います。
当センターの特徴は、就業先ごとに班があり、組織化されていることです。
単なる就業にとどまらず、「自主・自立」「共働・共助」という理念のもと、会員一人ひとりが積極的に活動に参加しています。
そのため、会員同士の交流も活発に行われています。自分のペースで無理なく取り組める環境ですので、興味をお持ちの方はぜひ一度お越しください。