令和4年度『自転車安全利用講習会』を開催しました

           

令和4年11月7日(月)および8日(火)、住友不動産飯田橋駅前ビルに於いて、自転車文化センターのサイクルアドバイザー山口文知氏を講師にお招きして、自転車を安全に利用するための講習会を開催しました。

①講習前半の座学での講義では、下記についてお話がありました。

~自転車のマナー違反。実は道路交通法違反、最悪の場合は・・・~

 

警視庁では、令和4年10月31日から自転車の危険運転の取り締まり強化を本格的に始めました。特に信号無視、一時不停止、右側通行、歩道走行時の徐行違反の4項目が取り締まり強化の対象です。「自動車」運転の軽度の違反に対しては、いわゆる「青切符」が交付され反則金を支払う制度ですが、「自転車」は軽車両なので反則金が適用されません。その代わりこれらの違反に対しては道路交通法違反が適用され、悪質な違反に対しては「赤切符」の交付後に略式裁判の対象となり、有罪判決が下されると「前科」を持つこととなってしまいます。例えば歩行者をすり抜けて徐行せずに歩道を走る自転車が「悪質」とみなされ検挙されると、運転者は最終的には「前科」を負う可能性がある、ということです。これらは大げさな話ではなく、警視庁管内では令和3年度に4,000件を超える赤切符が交付されています。

~身体に合った自転車の整備方法~

サドルの取り付け位置と高さを自分の身体に合わせ、ペダルの先端に親指の付け根がくる位置でペダリングを行います。土踏まずでこいでしまいがちですが、親指付け根付近でこぐと効率的に足の力がペダルに伝わるので、安定した運転になります。

~自転車の交通事故発生について~

自転車が関わる交通事故は、約6割が交差点で発生しています!また、日ごろ通い慣れた道路や交通量の少ない裏道などで転倒等による自損事故が多く発生しています。その多くは油断から引き起こされる事故です。

②講習後半の実技体験は、シミュレーター体験、クイックキャッチ(反射神経のテスト)、視野角度測定等を行いました。

 

 

 

 

 

 

~シミュレーターを体験しました~

設置された自転車のペダルを漕ぐと目の前に配置された3面のモニターの風景が流れていきます。本当に運転しているかのような映像です。街角に潜む危険箇所も再現されています。

 

 

 

 

 

 

~実際に自転車にまたがってみました※~

自分の体形に合ったサドルの高さとペダルの位置を確認しました。適切なサドル位置は両足がべたっと地面についている高さです。

※室内なので走行はできませんでしたが・・

 

 

 

 

 

 

~クイックキャッチ(反射神経テスト)を体験しました~

2本の棒の中を落ちてくる光を捕まえるというテストですが、なかなかつかまえることができず、反射神経の衰えを実感します。

例えば、交差点で脇道からの飛び出しに瞬時に対応できるか?といった場面に置き換えてみると、このテストと自転車運転の関係がよく理解できます。

 

 

 

 

 

 

~運転時の視野角度を測りました~

皆さんは前方1点を見つめて、左右どれぐらいの範囲(視野角度)が見えますか?

高齢になると視野は狭くなっていきます。当然のことながら運転時の視界に入り込む情報も減り、危険察知にも影響が出ます。なお、運転の際の目線は、7~10メートル先に合わせます。

☆安全に自転車を利用し、事故を減らしていきましょう。

来年も開催を予定しています。興味を持った方は、ぜひご参加ください。