3年ぶりの集合開催

令和4年9月30日(金)、秋の気配を感じる穏やかな陽気の下、都内シルバー人材センターの役員、会員の皆様、21名にご参加いただき、「令和4年度シルバー人材センター安全大会」を開催しました。

例年、シルバー人材センター安全大会は、安全就業の推進を目的として、都内シルバー人材センターから200名を超える方々のご参加により開催していましたが、昨年度と一昨年度はコロナ禍により集合開催がかないませんでした。今年度もコロナ禍の影響が長引く状況でしたが、規模を縮小しながらも3年ぶりに集合形式で開催することができました。大会では財団の理事長の挨拶を皮切りに、令和4年度安全就業標語の表彰及び安全就業優良センターの表彰と安全取り組み事例発表を行いました。

開催挨拶の様子

安全就業標語は、応募総数3,591点という大変多くのご応募をいただいた中から、最優秀賞2点と優秀賞8点を選出しました。

表彰では当財団理事長より賞状と副賞品の授与を行い、集合記念写真の撮影を行いました。また、当日会場には最優秀作品をもとに作成した安全啓発ポスターを貼り出しており、ご自身の標語が書かれたポスターの前で記念撮影をされるご様子が、微笑ましく、また大変晴れやかでした。

なお、現在、令和5年度の安全標語を募集中です。ぜひふるってご応募ください。

標語受賞者の皆様で記念撮影

続いて、今年度の安全就業優良センターの昭島市シルバー人材センター・日の出町シルバー人材センターの事例発表を行いました。

11年ぶりの受賞となる昭島市シルバー人材センターは、安全委員会の活動を通じて自転車事故の防止を目指して、高齢者の自転車運転を前提としたセンター独自の安全10か条を作成しました。また、植木事故防止のため、4メートルの樹高制限を取り入れ、1,300件を超える発注者の理解を得るために奔走され、現在では事故も減少し、植木の仕事に対する会員の認識は、より安全を強く意識するものに変わってきました。

昭島市シルバー人材センター事例発表の様子

日の出町シルバー人材センターは、安全活動の活発化を図るため安全管理委員会を年12回開催しています。活動の中では、会員への安全ワッペン配布を行い、通年着用を促すことで日頃からの安全意識の醸成に努めています。また、草刈り時の事故防止の安全喚起を促すために、表面に注意喚起、裏面に安全心得を記載した看板設置を行うなど、随所に工夫を盛り込んだ安全の取り組みを展開しています。

日の出町シルバー人材センター事例発表の様子

センターの皆様、発表いただきありがとうございました。

「安全宣言」の全員唱和はコロナ禍により行いませんでしたが、財団事務局次長が代表して「安全宣言」を読み上げました。3年ぶりに皆様と「安全宣言」を共有するととも、改めて日々の就業の中で「安全はすべてに優先する」の基本理念に立ち返りました。

「安全宣言」の様子

財団事務局長からの閉会挨拶にもあるように、先日発表された東京の高齢者人口は312万人と過去最高を記録しました。多くの高齢者が活躍できる場として、シルバー人材センターへの期待は高まるばかりです。また、活躍の中身についても、多様化する高齢者の就業ニーズに対応できる「質」が問われる時代となってきました。そのような変化を遂げる中、安全就業の理念は常に根底にあり、安全無き高齢者の活躍はありません。

これからも東京都シルバー人材センター連合は、地域のシルバー人材センターの安全就業を支援し続けてまいります。

閉会挨拶の様子

ご出席いただきました皆様、本大会開催にご理解とご協力をいただいた会員の皆様、センター事務局の皆様におかれましては、誠にありがとうございました。来年は更に多くの皆様とお会いできることを楽しみにしております。